私が独学でFXを始めてからもう少しで3年になります。
3年目に突入した2021年6月にFX(厳密にはノックアウト・オプション)で口座資金を14倍にし、大変ありがたいことに、経済誌『¥enSPA! (エンスパ)』や様々なところで話題にしていただきました。
3年という区切りは、中学から高校へ、高校から大学へといった節目の時期ですよね。
そんな節目の時期なので、今回は初心にかえって自分が独学でFXを始めてから資金を14倍にするまで、何を勉強してきたのか、何を覚えたのかを具体的にお話ししようと思います。
難しい話をするつもりはないので、身構えずにお菓子でも食べながら読んでくれると嬉しいです。
FXトレーダー 1年目
FXトレーダー1年目のころ、まずFXを始める前に以下のことを勉強しました。
- FXの仕組み
- チャートの見方
- テクニカル指標を用いた手法
FXトレーダー1年目は、FXとはそもそもどんなものか、FXってなに?どうやって利益を出すの?といったFXの仕組みについてや、チャートの見方、テクニカル分析(移動平均線やボリンジャーバント等を用いたトレード手法)を勉強しました。
トレーダーなら誰しも、初心者のころはこれらを勉強してトレードに挑む人がほとんどなので特別なことはしていませんし、いたって普通の初心者トレーダーとしてスタートを切っていると思います。
ちなみに、FXトレーダー1年目の最大収益率は月間収益率40%でした。
FXトレーダー 2年目
FXトレーダー 2年目は、2020年1月から新型コロナウイルスが流行り始めたときに、相場が不安定で、テクニカル一辺倒だった私は、リスクオフの値動きやニュースから今後どのように相場が動いていくのかというファンダメンタルズについての知識が全くなく、初めてノックアウト・オプションでほぼゼロカ(ゼロカット)*を経験しました。
* ゼロカット; 損失で口座資金がゼロになり強制的にロスカットされること。
その経験から、以下のことを勉強しました。
- テクニカル指標の仕組み
- ファンダメンタルズ分析
- トレードの立ち回り方
テクニカル分析しかしていなかった当時の私にとってファンダメンタルズ分析は、とても敷居の高いものだと感じていました。
確かにファンダメンタルズ分析は、一目でエントリーポイントを決めることができるテクニカル分析に比べて、日頃からニュースを集めるという手間がかかります。しかし、ニュースや要人のキャラクターを調べていくうちに、相場に関わる登場人物のドラマがあったりして面白いなーと感じるようになり、面白さが分かれば情報を集めるのも苦ではないなと思いました。
それと並行して、テクニカル指標について1から仕組みを勉強し直し、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方を用いてトレードするようになりました。
また、自分が心地いいトレードの仕方を模索するため、FXトレーダー2年目はかなりデモトレードしていました。
(実は2年目の秋口あたりに海外FX口座の新規開設ボーナスでトレードして5万円出金したのはまた別の機会にお話ししようと思います。知ってる人も多いと思いますが。)
FXトレーダー 3年目〜現在
3年目からはリアルトレードに復帰し、1年目よりも少額の5000円からスタートしました。
ノックアウト・オプションを使用しているのでトレードだけで見ればかなり大きなリスクを取って挑んでいますが、生活資金や収入などから見れば生活自体のリスクをほとんど取っていないので気負いせずトレードできている気がします。
もちろん資金に対しての利益が大きい分、損切り額も大きいので調子が悪いとメンタルにダイレクトに影響しますが、その時の気分に合わせてポジションサイズを調整してトレードしています。
トレードを重ねていくうちに、この頃に気づいた点というか学びが以下の通りです。
- センチメント
- トレードに対するメンタル管理
- 妥協する
FXトレーダー3年目の年である2021年6月に、資金14倍を達成、2021年9月は通常の国内FX口座である外貨ex byGMOで約23.5%を達成しました。
しかし、調子が悪いときもたくさん経験してきました。
調子が悪い時と調子が良い時のトレードについて比較してみると、焦りとか強迫観念というと言い過ぎかもしれませんが、良いトレードをしてみんなに見せなきゃみたいなプレッシャーもありました。それに付随して、ポジションに対しての執着心も日に日に強くなっていた気がします。
そうしたことから、持っているポジションに対して余計なことをして傷口を深くして、さらに自分で自分のメンタルを崩していくリズムを作っていっていたことに気づきました。
なので、建てたポジションに対しては執着せず妥協することがトレードにおいて1番大事だとこの年に気づきました。
終わりに
FXを独学で始めてから口座資金を14倍にして今に至るまでのお話しを今回させていただきましたが、資金を増やせたからといってこのやり方が正解だったとは思っていません。
そのときの相場ではそのときのやり方が正解だったというだけで、これから先もそのやり方が正解であり続けるとは思っていません。
なぜなら、トレード方法が主体なのではなく相場が主体であるからです。
もちろんトレードをする上で根拠を見出してエントリーすることは当たり前のことなので当然やるべきことなのですが、相場は参加者がいて多数決によって偏りが出て上昇したり下落したりしています。
自分がその方向に相場が動く思っていても、そうならなかった場合のシナリオというのは当然出てきます。その場合は、妥協して損切りしたり、利益になっていれば妥協ラインで利益確定するようになりました。
理想のトレードが毎日できればいいですが、調子が良い日も悪い日も後から思い返して笑い話に出来るよう、日々のトレードをこれからも楽しんでいこうと思います。