2022年9月5日週の為替相場(米ドル/日本円・ユーロ/米ドル・ユーロ/日本円)のおさらいと、2022年9月12日週の注目指標について考察をまとめてみました。
2022年9月5日週の為替相場について
注目されていた経済指標・イベント
- 9月6日
【豪州】 オーストラリア準備銀行(RBA) 政策金利発表
【アメリカ】ISM非製造業景況指数 - 9月7日
【カナダ】 カナダ銀行(BOC) 政策金利発表 - 9月8日
【日本】 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)
【EU】 ECB理事会、ラガルドECB総裁 定例記者会見
【アメリカ】パウエルFRB議長 発言
また、米ドル円の水準が一時144円となったことから財務省・金融庁・日銀が緊急三者会合を実施、9月9日に黒田総裁が首相官邸にて岸田首相と面会、その後の黒田総裁の発言で円高へと傾斜しました。
チャート概況
米ドル/日本円

週明けは円安圧力が強く、ISM非製造業景況指数の数値が良かったことと、今月行われるFOMCで75bpの利上げが濃厚となったことから、2日連続でおよそ2.5円の上昇がみられ144.99円あたりで下落しました。下落の要因としては、妄想ではありますが、75bpの利上げが濃厚となり、ブラックアウト期間に入る前の要人発言では75bpの利上げを示唆する発言が散見され、出尽くしたと考えています。
さらに、週末9月9日の大幅な円高傾斜については、日銀の黒田総裁が岸田首相と面会し、その内容を発言したことから2.5円近く下落しました。
ユーロ/米ドル

最近ドル高に左右されているユーロですが週後半はユーロが強くなり、パリティ割れだったユーロもパリティへ戻り、一時1.0100をつけました。
ユーロが強くなった要因としては、9月8日(木)に行われたECB理事会の政策金利発表で75bpの利上げを実施、さらに今後複数回利上げを行うと発表があり、ユーロを押し戻す要因となりました。
ユーロ/日本円

ユーロ円に関して、相変わらず日本との金融政策差で上昇していましたが、9月9日の黒田総裁の発言以降は円高に傾斜したため下落し、一時的に上昇は落ち着いている様子です。
2022年9月12日週の注目経済イベント
- 9月12日
【イギリス】 7月次国内総生産(GDP) 前月比 - 9月13日
【イギリス】 失業率
【アメリカ】 8月消費者物価指数(CPI) - 9月14日
【イギリス】8月消費者物価指数(CPI)
【アメリカ】8月卸売物価指数(PPI) - 9月15日
【アメリカ】小売売上高 - 9月16日
【イギリス】小売売上高
【アメリカ】ミシガン大学消費者態度指数
今週は、アメリカCPIがあります。
インフレにまつわるかなり大きい指標が今週は盛りだくさんなのでより一層注視していきたいですね。
円高に傾斜したドル円、ドル高の地合いはここでとまるか?
週末円高に傾斜したドル円ですが、今週はアメリカCPIがあります。
アメリカCPIがどんな結果になるかわかりませんが、下振れとなった場合の下落には注意したいと思っています。また、今回のアメリカCPIの結果で75bp利上げの織り込み度が変動する可能性もあるのでここも注目したいポイントです。
インフレが注目されている現在の相場でインフレにまつわる経済指標は、重要度が低くてもかなりインパクトがあるので、インフレが終わるまでは注意して見続けたいと思っています。
また、今週15日に行われる予定だったBOE政策金利発表は、22日にリスケされましたのでご注意ください。