2022年9月7日の為替相場(米ドル/日本円・ユーロ/米ドル・ユーロ/日本円)のおさらいと、2022年9月8日の注目指標について考察をまとめてみました。
2022年9月7日(水)の為替相場について
当日注目されていた経済指標・イベント
- 【EU】4-6月期四半期域内総生産(GDP・確定値)
- 【カナダ】政策金利発表
またこれらのイベント以外に、ブラックアウト期間前の要人発言でブレイナードFRB副議長の発言が注目されていました。
発言の内容は以下の通りです。
2022年9月7日 ブレイナードFRB副議長の発言内容
・リスクはいずれ二面的な側面を強める可能性
・インフレ抑制のため、FRBは必要な限り続ける
・政策金利はさらに上昇する必要がある
・金融政策は制限的である必要
・インフレが2%へ向け低下していることを確認するには、数カ月のインフレ低下のデータが必要
・我々の決意は固く、目標は明確
・強いドルがインフレ鎮静化に影響する可能性
当日の通貨強弱

相変わらず米ドルが強い相場が続いていますが、ロンドンフィックスやアメリカのブレイナードFRB副議長の発言で米ドル売り・ユーロ買いとなりました。
日本円の弱さは相変わらずです。
チャート概況
米ドル/日本円

2日続けての2円上げで、ドル円は145円寸前まで上昇しました。
ブレイナードFRB副議長の発言があると、一気にドル円が滑り落ち145円から143円後半まで下落しました。
ユーロ/米ドル

0.9900を割っていたユーロドルですが、ニューヨーク市場がオープンする前後でユーロ買いとドル売りが発生し、さらにブレイナードFRB副議長の発言の影響でさらに加速、数日ぶりのパリティとなりました。
ユーロ/日本円

相変わらずの円安、当日はユーロ最強ということも重なり上昇を継続しているようです。
2022年9月8日(木) 注目の経済指標・イベント
- 【EU】 ECB理事会 政策金利発表
- 【アメリカ】 パウエルFRB議長 発言
本日はこれら2つのイベントがメインになるかと思います。
ECB理事会では、50bpの利上げなのか75bpの大幅利上げなのかが焦点となっていますので注目です。
また、その後アメリカでパウエルFRB議長の発言があります。
昨日のブレイナードFRB副議長と発言内容は変わらないかと思いますが、とはいえ1番発言力のある方の発言ですので相場に及ぼす影響は非常に大きいと思っています。
ブレイナードFRB副議長に続き、ドル売りとなるのか?
ドル円は145円をつけて以降、144円ジャスト付近をうろうろしている状況です。
昨日のブレイナードFRB副総裁の発言以降ドル売りとなったので、発言内容次第では同じ動きとなるかもしれないですね。
ただ一番きになるのが、ドル売りのタイミングでユーロ買いが発生したことがとても気になります。単純に、ユーロが売られすぎたからドルでユーロを買おうという心理が生まれたというだけなのか、はたまたブレイナードさんの発言内容の安心感からリスクオンとなったのか。妄想はいろいろ膨らみますね。
ドルを売ってユーロを買った理由、世界がユーロ安を嫌がる理由をご存じの方がいらっしゃいましたら、コメントなどでご教示いただけると助かります。