2022年8月29日週の為替相場(米ドル/日本円・ユーロ/米ドル・ユーロ/日本円)のおさらいと、2022年9月5日週の注目指標について考察をまとめてみました。
2022年8月29日週の為替相場について
注目されていた経済指標・イベント
- 8月30日
【ドイツ】 消費者物価指数(CPI・速報値)
【アメリカ】消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) - 8月31日
【EU】 消費者物価指数(HICP・速報値)
【アメリカ】ADP雇用統計 - 9月 1日
【EU】 失業率
【アメリカ】チャレンジャー人員削減件数(前年比)
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ前週分新規失業保険申請件数
ISM製造業景況指数
- 9月 2日
【アメリカ】雇用統計
┣ 非農業部門雇用者数変化
┣ 失業率
┗ 平均時給
チャート概況
米ドル/日本円

2022年8月29日週で一番印象的だった値動きは、ISM製造業景況指数の結果を受けて米ドル円が140円を突破したことです。
今回発表された8月ISM製造業景況指数は、前回52.8、今回予想が52.0、今回結果は52.8でした。前回数値と変化はありませんが、今回予想よりも大きく上回り強い数字だったため、米ドル高となり140円を突破しました。また、一番注目されていたアメリカ雇用統計ですが、非農業部門雇用者数変化(NFP)が予想30.0万人、結果31.5万人で良好だったことに対して、失業率は予想3.5%、結果3.7%で悪化、平均時給(前月比)予想0.4%、結果0.3%で悪化という内容でした。
ユーロ/米ドル

相変わらずパリティを跨いだレンジを繰り返しているユーロドルです。
最近は、ECBの利上げに関する話題で盛りあがっているのかユーロが強い地合いがつづいているなという印象です。
ユーロ/日本円

ユーロが強く、日本円が弱い地合いが続いていますが、週末のポジション調整でユーロが売られる値動きが見られました。
2022年9月5日週の注目経済イベント
- 9月6日
【豪州】 オーストラリア準備銀行(RBA) 政策金利発表
【アメリカ】ISM非製造業景況指数 - 9月7日
【カナダ】 カナダ銀行(BOC) 政策金利発表 - 9月8日
【日本】 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)
【EU】 ECB理事会、ラガルドECB総裁 定例記者会見
【アメリカ】パウエルFRB議長 発言
9月5日は、アメリカとカナダが労働者の日(レイバーデー)という祝日で休場です。
政策金利発表が次々と始まり、値動きに注意したい週
9月5日週からオーストラリアを筆頭に各国で政策金利発表が始まります。
どの国でも利上げペースなど利上げについてが焦点となり、大きな値動きとなるので注目です。
特に、50bp利上げか75bp利上げかで議論されているECB理事会が9月8日に行われますのでこちらは目が離せません!
あと、イギリスでは9月5日に新首相が決定します!
新首相はトラス氏で間違いないと思いますが、トラス氏はBOEの政策に対して非常に批判的で、減税といった積極的な財政政策を掲げている方です。
現在イギリスでは深刻なスタグフレーションに悩まされていて、その中で積極的な財政政策が行われた場合や、BOEに対しての意見などがされた場合、もしかしたら英ポンドが反応する可能性がありますのでこちらも注意したい点です。