2022年8月25日の為替相場(米ドル/日本円・ユーロ/米ドル・ユーロ/日本円)のおさらいと、2022年8月26日の注目指標について考察をまとめてみました。
2022年8月25日(木)の為替相場について
2022年8月25(木)の為替相場については以下の通りです。
注目されていた経済指標・イベント
- 【ドイツ】実質GDP(確報値) 第2四半期
- 【ドイツ】Ifo景況感指数
- 【EU】ECB理事会 議事要旨
- 【アメリカ】実質GDP(確定値) 第2四半期
- 【アメリカ】新規失業保険申請件数 8/14~8/20
当日の通貨強弱

米ドル高の流れでしたが、当日に限り珍しく米ドルが最弱に。
また、各主要国でリセッション懸念が浮上しているためか、ここ数日で日本円とスイスフランが存在感を出しています。
チャート概況
米ドル/日本円

2022年に入ってから高ボラティリティが続いている米ドル/日本円ですが、ここ数日は100pipsのレンジを推移している印象です。
ですが新規失業保険申請件数8/14~8/20の指標が発表されると、予想を上回る数字で改善が見られたため、ドル円は瞬間的に30pipsほど上昇し、しばらく上昇を続けていました。
2022年8月26日(金) 23:00から行われるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言がメインイベントとなるため、様子見の地合いが続いている印象でした。
ユーロ/米ドル

ユーロ/米ドルは、パリティ(=通貨同士が等価になること)である1.0000の攻防戦を数日繰り返しています。当日は、ECB理事会の議事要旨が発表されましたが大きな影響は特になく、米ドルの強弱に反応する形で推移している印象です。
またユーロについては、パリティ割れから再度パリティに挑戦する形で一時上昇は見られるものの、エネルギー供給問題や対ロシアの影響をダイレクトに受けるためネガティブな材料が多く、下落トレンドを継続しています。
ユーロ/日本円

コロナショックからマイナス金利導入し、マイナス金利同士の通貨だったユーロと日本円ですが、ECBが金融正常化を宣言してからユーロはプラス金利の通貨となりましたね。
ユーロ/米ドルでネガティブ材料と米ドル高が作用して下落トレンドを形成していますが、ユーロ/日本円ペアでは、日銀の金融政策との乖離があり上昇トレンドです。ですが当日はユーロ/米ドル、米ドル/日本円と同じくレンジの印象でした。
2022年8月26日(金) 注目の経済指標・イベント
2022年8月26日(金)の注目されている経済指標・イベントは以下の通りです。
- 【アメリカ】経済シンポジウム ジャクソンホール会議
- 【アメリカ】21:30 個人消費支出(PCEデフレーター)
- 【アメリカ】23:00 パウエルFRB議長・発言
本日は、経済シンポジウム・ジャクソンホール会議です。
その中で、23:00からパウエルFRB議長の発言があります。
パウエルFRB議長の発言では、今月に発表された雇用統計やCPIの指標内容を踏まえ、昨今の金融政策の見直しと今後の利上げペースや金融政策についての話題が注目されるのではないかと言われていますので、本日の23:00は注意が必要です。
各通貨ペアのトレンド転換のタイミングとなるのか?
前項でもお話しした通り、本日のジャクソンホール会議で23:00から行われるパウエル議長の発言はかなり影響の大きいものとなりそうです。
というのも、最近では各通貨ペアで上昇トレンドのものは上値が重たく、下落トレンドのものは底値が固いといった印象がチャートから伺えます。トレンド転換するタイミングとしては絶好のイベントなので目が離せません。
発言の内容によってはトレンド継続の場合もありますので必ずしもトレンド転換するということではありません。ご留意ください。