今朝FOMCの政策金利発表がありましたね。
夜更かしされた方も早起きされた方も、お疲れさまでした。
前日に、今回のFOMCで注目される内容について記事にしましたが、
その内容に沿って今回のFOMCの結果について備忘録として記事にしたいと思います。
今回のFOMCで注目される内容をまとめた前日の記事はこちらからどうぞ。

2022年1月のFOMC発表内容
2022年1月のFOMCの発表内容は以下の通りです。
政策金利
政策金利は、0.00%~0.25%(ゼロ金利)と据え置き。
※ 雇用の最大化とインフレ率が当面2%を小幅に上回る軌道に乗るまで
金融政策
以下の金融政策についても現状維持。
- 2022年、2023年に年3回ずつの利上げを予想
2024年には年2回の利上げを予想 - 資産購入減額ペースの加速
2022年1月のFOMCは、ドットチャートの発表はないため利上げに関する内容に変更はありません。
FOMC終了後パウエルFRB議長の発言内容
FOMC終了後に行われたパウエルFRB議長の発言内容は、以下の通りです。
- 資産購入プログラムは3月上旬に終了
- 利上げはまもなく行われる
- QT(Quantitative Tightening:量的引き締め)は利上げの後
利上げ幅や利上げペースについては言質を与えず、QT(量的引き締め)については次回FOMCで議論するとのことでしたので、3月の利上げは濃厚となりました。
FOMCの市場の反応
米ドル円
米ドル円は、FOMC前にもかかわらず1月26日の東京市場仲値からFOMC発表直前まで約50pipsも上昇しました。
この背景には、FOMCでの利上げ期待だけではなく、先週から25日までのリスクオフムードで売りポジションが溜まり、買い戻しやストップ巻き込みといったショートカバーも含まれると一説にあります。
またFOMC発表時には市場の想定通りの結果となり、さらに米ドルが買われたため最大で114.70付近をつけました。終了時は安堵感から反落しましたが、依然として米ドルは強い位置にあります。
株価(ダウ平均株価)
ダウ平均株価については、日中上昇していたもののパウエルFRB議長の会見が始まると途端に下落しました。
下落の原因は、パウエルFRB議長の発言によって利上げペースが加速する懸念から売られたようです。
一時的にリスクオンに転じたFOMC
2022年1月に行われたFOMCは、前日までのリスクオフを覆すかの如くリスクオンに転換しました。
しかし、FOMCが終わり東京市場が始まると米ドルは買われているものの、それ以上に日本円が買われ始め、次第にリスクオフのような値動きになりました。
最近のリスクオフになりやすい要因といえば、ロシアとウクライナの問題や、米中問題、中東の地政学的リスクや新型コロナウイルスなど、まだまだ予断を許さない材料がたくさんあります。
FOMCでタカ派姿勢を見せつけられたといってリスクオフ材料を蔑ろにせず、今後の値動きがどちらに転じるのか注目したいです。