急ですが、深夜に行われる2022年1月のFOMCで注目される話題について取り急ぎまとめていきたいと思います。
本当は3月のFOMCまでボケーっとするつもりだったのですが、Twitterを見ていると結構FRBが利上げについて前傾姿勢だという情報が目についたので、情報整理をしようと思った次第です。
前回のFOMCのおさらい
前回、2021年12月に行われたFOMCの内容は以下の通りです。
- 政策金利・・・0.00~0.25%(ゼロ金利)を維持
※ インフレ率2%を小幅に上回る軌道に乗るまで - 2022年、2023年に年3回ずつの利上げを予想
2024年には年2回の利上げを予想 - 資産購入減額ペースの加速
前回のFOMCでは、政策金利見通しであるドットチャートが公表され、2022年・2023年に年3回ずつの利上げ、2024年に年2回の利上げが予想されています。
また、資産購入減額ペースの加速についても公表されました。
今回のFOMCで注目されている内容
今回、2022年1月に行われるFOMCでは次のことが注目されています。
- 2022年の利上げ開始時期について
- 2022~2024年に行われる利上げのペースについて
- QT(Quantitative Tightening:量的引き締め)について
1月はドットチャートの公表はありませんので、政策金利見通しに変更はありません。
今回のFOMCが注目されているワケ
普通なら1月のFOMCはドットチャートの公表がないのであまり盛り上がりを見せないかと思っていましたが、なぜか今回のFOMCは話題になっています。
そのワケは以下の通りです。
- 資産購入プログラムの終了時期の前倒し
- 大手金融企業がアメリカは年4回以上の利上げを予想
- 一部では3月の利上げ開始時に50bpの利上げをする予想も
1月に入ってからJPモルガンやゴールドマンサックスといった大手金融企業が、年4回の利上げや、利上げ開始時に50bpの利上げを行うといった予想をしており、FRBのタカ派傾斜について市場は織り込み切れていないという意見もあります。
こうした報道から、今回のFOMC終了後に行われるパウエルFRB議長の定例会見で、2022年3月以降の具体的なスケジュールとFRBの温度感がどうなのか注目されているというわけです。
個人的には、50bpの利上げや前回公表されたドットチャートから大幅に逸れた変更はないと思いたいですが、FRBの現状はどうなっているのか気になるところです。