明日2022年1月18日は、日銀金融政策決定会合の最終日です。いつもだったら空気のはずの日銀金融政策決定会合ですが、2021年3月のサプライズ報道以来の盛り上がりを見せそうなので、シナリオの整理をしたいと思います。
今回の日銀金融政策決定会合が注目されている理由
そもそも、なぜ今回行われる2022年1月の日銀金融政策決定会合がここまで注目されている理由は、2022年1月14日に『CPI(消費者物価指数)が目標の2%を達する前に利上げが可能か議論している』という報道がされたためです。
その報道を受けて、当日は円高に傾斜してドル円は一時113.50円付近まで下落していました。
早期利上げとなった場合のシナリオ
今回の利上げ議論の報道を受けて、報道通り早期利上げが決定されればかなり円高に傾斜すると思います。
なぜCPI(消費者物価指数)が目標の2%を達していないのに早期利上げの報道がされたかというと、昨今の政策で来年度にはCPIが1%を超える可能性が高まっていることや、米国の早期利上げで金利差が生まれ、さらに円安が進むのではないかという不安などが挙げられるそうです。
また、金融正常化の織り込みが進んでいることからドルが買われにくくなっていることも頭に入れておきたいです。
利上げは当面しない場合のシナリオ
そもそも、日銀の黒田総裁の考えでは当面の間金融政策の変更は行わない旨を明言しているので、利上げを当面しないシナリオも十分に考えられます。
この場合、利上げをするのかしないのかよりも、現行の金融政策について何らかの材料があれば値動きがあるのではないかと思っています。
1番考えられるのはテーパリングについての材料なので、円高に傾斜するのが無難だと思いました。
しかし、2022年に入ってからドル円は一時的に116円まで上昇したのにも関わらず、わずか2週間ほどで最大3円の下落を見せています。つまり、売りポジションの買い戻しが日銀金融政策決定会合のタイミングで起こる可能性も十分に考えられるので、こちらも頭に入れておきます。
今回の日銀金融政策決定会合は久々に動くのではないか?
こういった具合で、今回の日銀金融政策決定会合が注目されているので、値動き的には結構期待できるのではないかなと思い、自分の頭の中の整理も兼ねて書いてみました。
どちらにせよ円高になりやすいと思いがちですが、今年に入ってまだ2週間しか経っていないのにドル円が最大で3円近く下落していることもまた事実です。
イベントトレードに関しては、方向が明確になり次第ついていく方針でいこうと思っています。正直、日銀金融政策決定会合について今まで蔑ろにしすぎたせいで温度感が全く掴めておらず、分からなすぎるので、もしかしたらトレードを見送る可能性が高いです・・・(小声)
情報ソースはこちら:
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2022/fis/kiuchi/0114_2
https://jp.reuters.com/article/tokyo-frx-wklyoutlook-idJPKBN2JQ0JG